「タイヤローテーションって必ず必要なの?」
「タイヤローテーションを行う際の工賃はどれくらい?」
こんな疑問を抱く方も多いかと思います。
タイヤローテーションは、タイヤの均等な摩耗を促すために行う作業で、定期的な実施が推奨されています。
今回は、タイヤローテーションの必要性と頻度について詳しく解説し、かかる費用についての目安をご紹介します。さらに、費用を節約するコツもご提案いたします。ぜひ参考にしてください。
目次
タイヤローテーションの費用|メリットとデメリット
タイヤローテーションには多くのメリットがあります。まず、均一なタイヤの摩耗を実現し、4本のタイヤを長く安全に使用できる点が挙げられます。タイヤに偏摩耗が生じると、車両が振動し、安定性が低下し、異音やパンクのリスクが増加します。タイヤローテーションは、これらの問題を予防し、タイヤの性能を最大限に引き出す重要なメンテナンスと言えます。
一方、デメリットとしては、専門業者にタイヤローテーションを依頼すると一定の費用が発生する点が挙げられます。しかし、この費用は長期的に考えるとタイヤの寿命を延ばし、結果的に経済的なメリットがあると言えます。また、ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへの履き替えや逆の場合、タイヤローテーションを組み合わせることで、履き替えにかかる費用を節約できるため、おすすめです。
タイヤローテーションの費用と場所|大手カー用品店やディーラー
一般的なタイヤローテーションの費用は、1回あたり2,000円から5,000円程度です。このサービスはディーラー、カー用品店、ガソリンスタンドなど、さまざまな場所で提供されています。タイヤローテーションは、単なるメンテナンス作業だけでなく、タイヤの状態を確認する絶好の機会でもあります。そのため、定期的に行うことをおすすめします。タイヤの均等な摩耗を保ち、車両の安全性と性能を向上させるために、積極的なアプローチを取りましょう。
オートバックス
カー用品店の中でも、最大手と言えるのが「オートバックス」でしょう。
オートバックスは、スーパーオートバックスやオートバックスカーズなど、幅広い店舗展開を行っており、現在603店舗も存在します。
特に、メンテナンス会員の方には魅力的なサービスが提供されています。例えば、基本工賃が年1回まで無料になるなど、お得な特典が用意されています。ですので、オートバックスを利用する際には、店舗に問い合わせてみて、メンバーシップやサービスについて詳細を確認すると良いでしょう。
タイヤ館
ブリヂストンが運営するタイヤ専門店として知られるのが「タイヤ館」です。
「タイヤ館」では、通常「販売」と「作業」が同一の販売員によって行われることが多いため、多くの人から作業を安心して依頼できる場所として評価されています。
ただし、タイヤローテーションの費用については、各店舗ごとに異なる場合があるため、実際に作業を依頼する前に、所在地によって費用を事前に確認することが賢明です。
イエローハット
日本国内において、2023年3月31日時点で739店舗もの展開を誇るのが「イエローハット」です。
この規模に驚かれた方は私だけではないでしょう。オートバックスよりも多くの店舗数を有することが、イエローハットの特徴の一つです。
また、イエローハットはピットサービスも充実しており、車両のメンテナンスやタイヤ関連の作業を必要とする方にとって、訪れる価値がある場所と言えます。ぜひ気になる方は、一度店舗に足を運んでみてください。
ディーラー
ディーラーのサービスが高額であるとのイメージを抱いている方は多いかと思います。
しかし、意外にもタイヤローテーションに関しては、そのような事実とは異なることが分かりました。
タイヤローテーションの費用は1台あたりで「2,200円~(税込)」程度が一般的です。作業には少々時間がかかることもあるかもしれませんが、それに比べると比較的リーズナブルな価格帯です。
また、ディーラーでのタイヤローテーションを希望する場合、混雑状況によって待ち時間が発生することも考えられます。したがって、事前に連絡をして作業の予約をすることをおすすめします。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは、ほとんどの場所に存在しており、身近な存在ですね。
最近では、エネオスやコスモ石油などもセルフスタンドを増やしており、すべてのガソリンスタンドでタイヤローテーションが行われているわけではありません。
したがって、タイヤローテーションを希望する場合は、事前に行きたいガソリンスタンドでその作業が提供されているかどうかを確認する必要があります。
タイヤローテーション|車種別の方法
タイヤローテーションにおいて、入れ換えるタイヤの位置は、主に「駆動方式」と「タイヤの種類」によって決まります。これらの要因について、詳細に説明していきます。
FF車(前輪駆動車)のタイヤローテーション
駆動方式によるタイヤローテーションの基本ルールは、エンジンがフロントに配置されており、前輪が駆動する場合です。
この場合、前輪タイヤ(フロントタイヤ)はそのまま後方に取り付けます。右前輪のタイヤは右後輪に、左前輪のタイヤは左後輪に配置されます。
そして、後輪タイヤ(リアタイヤ)はクロスして斜め前に取り付けます。右後輪のタイヤは左前方に、左後輪のタイヤは右前方に配置されます。これが駆動方式に基づくタイヤローテーションの方法です。
FR車(後輪駆動車)のタイヤローテーション
駆動方式に応じたタイヤローテーションの方法は、エンジンがフロントに搭載され、後輪が駆動する場合に適用されます。
この場合、前輪タイヤはクロスして斜め後ろに取り付けられます。右前輪のタイヤは左後ろに、左前輪のタイヤは右後ろに配置されます。
一方、後輪タイヤはそのまま前方に取り付けられます。右後輪のタイヤは右前方に、左後輪のタイヤは左前方に配置されます。このタイヤローテーションの方法は、4輪駆動車(4WD)にも適用されます。
ただし、前輪と後輪で異なるサイズのタイヤを装着している場合など、一部のケースでは前後の入れ換えができないことがあります。その際には、車の取扱説明書などで指定された方法に従うことをおすすめします。
スペアタイヤがある場合
同じサイズのスペアタイヤが用意できる場合、通常の4本のタイヤに加えて、スペアタイヤを使って5本のタイヤをローテーションしながら使用することが考えられます。この方法は、1本のタイヤを休ませることができるため、全体的なタイヤの寿命を延ばす効果があります。
交換作業の環境や条件により、最適な順番は異なりますが、一般的な手順として、左後輪のタイヤを最初に外し、スペアタイヤに交換します。次に、左前輪のタイヤを外し、その空いた位置に左後輪のタイヤを取り付けます。そして、左前輪のタイヤを右後輪に、右後輪のタイヤを右前輪に移動させます。このように、1本ずつを順番にずらして、5本のタイヤをローテーションさせていくことができます。
タイヤローテーションの費用|交換の目安や頻度
タイヤのローテーションを実施する目安は通常、走行距離が10,000㎞ごとが一般的です。ただし、タイヤの種類や使用状況によってタイヤの摩耗具合は異なるため、走行距離だけでなく、定期的なタイヤ点検が大切です。また、タイヤ交換時や季節ごとのタイヤ交換時に、ローテーションを行うのもおすすめです。
タイヤの寿命を延ばすコツは、定期的なタイヤローテーションを実施し、タイヤの偏摩耗を防ぎつつ、タイヤの状態を確認することです。タイヤの健康管理は非常に重要です。特に、タイヤの空気圧は自然に減少するため、空気が不足している状態で走行すると、パンクや偏摩耗のリスクが高まり、タイヤの寿命が短くなります。定期的にタイヤの空気圧を確認し、必要に応じて調整することが必要です。
タイヤローテーションは自分でもできる?
タイヤローテーションは、自分で実施することも可能ですが、専用の道具や正しい方法、そして知識が必要です。必要な道具としては、車を持ち上げるためのガレージジャッキ、安全のために使用するリジットトラック(ジャッキスタンド、ウマ)、そしてタイヤを外すためのレンチなどが挙げられます。
手順としては、まずジャッキを使用して車を持ち上げ、リジットトラックを設置し、次にタイヤを外します。その後、スペアタイヤを装着してジャッキを降ろします。外したタイヤを再び取り付けるために、車を持ち上げ、リジットトラックを設置し、タイヤを外し、新しい位置に取り付けます。このプロセスを必要な位置すべてに対して繰り返します。また、タイヤを取り付ける際には、適切なトルクでナットを締めるためのトルクレンチも必要です。
このような作業は時間がかかるだけでなく、誤った装着が起こる可能性もあるため、自身の技術や経験に自信がない場合は、プロの専門家に依頼することをおすすめします。
タイヤローテーションの費用まとめ
タイヤローテーションは、自動車のメンテナンスの一環で、前輪と後輪のタイヤを交換する作業です。
定期的にタイヤローテーションを行うことで、タイヤの偏摩耗を防ぎ、走行中の快適性や安定性を維持するだけでなく、タイヤの寿命を延ばすことができます。
タイヤローテーションの依頼は、ディーラーやタイヤ専門店などさまざまな業者で行うことができます。ただし、業者の選択やタイヤのサイズ、車種によって費用が異なることがあるため、慎重に選ぶことが重要です。