自動車の年式とは？意外と簡単な自動車の年式を調べる方法と車の「年式」が必要なシーン

車を購入する際には、デザインや機能だけでなく、「自動車の年式」も念入りに確認することが重要です。年式は単なる情報ではありません。納税や売買、保険契約などの際にも影響を及ぼす要素です。

この記事では、年式を理解するための役立つ調査方法と考え方について紹介します。

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車の年式とは？

車の年式とは、国内登録年または製造年を指します。主に日本の車では、製造年月と登録年月がほぼ同じであり、年式とは初回登録の年月を指すことが一般的です。

初度登録年月

初度登録年月とは、車を初めて登録する際に運輸支局に申請し、受理された年月のことを指します。特に軽自動車の場合は、車検証に記載されている初度検査年月が初度登録年月として扱われます。

車の年式の調べ方

車の年式は、車検証の「初度登録年月」欄から確認できます。

車検証の中央上部に位置し、「登録年月日／交付年月日」という欄の左横に表示されています。この欄は自動車検査証の発行日を示しており、車検ごとに日付が記載されています。

初度登録年月を確認する方法は以下の通りです。

軽自動車の場合

「初度検査年月」を初度登録年月として扱います。

車検証において、もし「月」の記載がない場合は、初度検査年の「年」と有効期間満了日の欄の最上段に記載されている年月日の「月」を合わせます。

車検証が手元にない場合や中古車の場合は、売買契約書などで確認することができます。なお、中古車の年式は最初の所有者による登録（検査）年月となります。

普通自動車の場合

初度登録年月は、車検証に明記されており、簡単に確認できます。

並行輸入車の年式について

並行輸入車とは、正規ディーラーを経由せずに海外から個別に輸入された車両のことです。そのため、海外での使用期間によって車の製造年と日本での初登録年に差が生じることがあります。

特にモデルイヤー（製品が製造された年を表すために使われる北米の表記）が確認できれば問題ありませんが、並行輸入車を購入する場合は事前にチェックすることをおすすめします。また、ごくまれに日本車でも未登録期間があるケースもあるようです。

車の「年式」が必要なシーンとは？

「年式」という言葉には、どのような場面で注目すべきかについてご紹介します。さまざまなシーンで「年式」が重要となるケースをピックアップし、解説します。

中古車を売買するとき

中古車の売買では、価格や状態だけでなく、車の「年式」も重要な要素です。

高値で売るなら高年式が好ましいのか、安く買うなら低年式でも問題ないのかを確認しましょう。これによって適切な選択が可能となります。

車の税金の計算

車の年式は税金計算にも重要な要素です。ガソリン車は初年度登録から13年、ディーゼル車は11年経過すると自動車税が増加します。

税金を節約したい場合は、高年式の車を選ぶことがおすすめです。登録年によって税金が変動するため、年式を考慮することで負担を軽減できます。

自動車保険の契約

自動車保険の契約では、車の種類と年式に基づいて料率が設定されます。

自動車保険は、事故リスクと車の現在価値に応じて保険料が算出されます。年式が古いと補償範囲が限られ、車両保険に入っても事故時の保険金が減額される可能性があります。

また、低年式車の場合、修理費用が保険金を上回ることもあります。

さらに、年式が不明または極めて古い場合、契約が遅延したり、加入が拒否されることもあります。自動車保険を契約する際は、年式にも注意を払いましょう！

意外と簡単な自動車の年式を調べる方法

年式を確認する方法は簡単です。以下の手順を参考にしてみてください。

車検証の「初年度登録年月」をチェックする

車の年式を確認する際は、車検証に記載されている初年度登録年月をチェックしましょう。軽自動車の場合は、「初年度検査年月」が年式となりますので、そちらを確認してください。

新車保証書をチェック

車検証には初年度登録年月が記載されているとは限らず、異なる場合もあります。また、車検証を所持していないまたは紛失してしまった場合もあります。

そのような場合には、新車保証書を確認しましょう。

新車保証書は通常、整備手帳に添付されています。その中の「登録日」に記載されているのが車の年式となります。中古車の場合は、中古車保証書からも確認できます。

シートベルトの付け根をチェック

シートベルトの付け根には製造年月が記載されており、そこから年式を推測することができます。ただし、この方法では正確な年式を知ることはできませんので、注意が必要です。

確実な年式を知るためには書類からの確認が最も信頼性が高いです。

車の年式と車両保険の関係

自動車保険の「車両保険」は、事故や盗難、いたずらによる車の損害をカバーする保険です。

車両保険を契約する際には、まず保険金額を決める必要があります。

保険金額は車両の年式や種類に応じて決定されます。市場での車の時価を目安に範囲が設定され、例えば120万円から150万円の範囲内で選ぶことができます。

選択した保険金額が「支払限度額」となります。チューリッヒの場合、5万円刻みで選択が可能です。

年式が古いと車両保険を付帯できないことも

車両保険の設定金額は、車の価値によって異なります。保険会社にとって年式は重要な要素であり、古い年式の車は評価額が下がり、保険金額も低くなります。

年式が保険料に影響を与えるため、年式=初度登録年月が重要です。

年式が古い車で事故が起きた場合、修理費用が保険金額を上回ることもあります。また、中古市場で高値で取引されている人気車でも、減価償却により年々価値が減少します。一定年数経過すると車両保険が適用されない場合もあります。

車両保険に加入する際には、年式による車の価値（評価額）を確認することが重要です。

古い年式の車は増税傾向に

車の所有には様々な費用がかかりますが、その中でも自動車税と自動車重量税は年式に影響されます。古い年式の車は増税の対象であり、環境に優しい車は減税や割引の対象となります。

また、中古車選びでは同じ年式でも品質や性能は異なることを意識しましょう。

コラム

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まとめ

車の年式は初度登録年月を指し、車検証の上部に確認できます。年式が古い車は車両保険の設定額が低くなったり、保険に加入できない場合もあります。

また、新車登録から13年以上経過したガソリン車は税金や維持費が高くなる傾向があります。中古車を選ぶ際には年式を注意深く確認することが重要です。