
車選びにおいて重要なのは、買って後悔しないことです。
そこで、今回は『買ってはいけない中古車ランキング』と『買ってよかった中古車』をご紹介します。
車の専門知識に裏打ちされたプロの目線から、買ってはいけない車の特徴や注意点を徹底解説。
安全性、信頼性、燃費などの観点から選定された中古車ランキングは、賢い車選びの参考になること間違いありません。
失敗しない車選びのために、プロのアドバイスをチェックしましょう!
- 買ってはいけない車の特徴
- 買ってはいけない中古車のランキング
- 買ってよかった中古車ランキング
目次
買ってはいけない中古車の特徴8選
ここでは、買ってはいけない中古車の特徴を紹介します。
使用用途に合っていない
中古車を選ぶ時は使用用途に合っていない車両タイプ(ボディタイプ)を選択することはおすすめしません。
▼主なボディタイプの特徴として以下の5つが挙げられます。
ボディタイプ | 特徴 |
---|---|
軽自動車 | コンパクトで小回りが利き、都市部の狭い道でも運転しやすい 【おすすめの人】 初心者の方費用を抑えたい方 |
ミニバン | 乗車人数や積載物の容量に優れて便利 【おすすめの人】大家族、アウトドアに行く方 |
セダン | 山や雪の道など走りにくい場所でも頼りになります 【おすすめの人】 高級車を購入したい方乗り心地を重視したい方 |
SUV | 価格や維持費が手頃で、運転がしやすい 【おすすめの人】 アウトドアに行く方 |
コンパクトカー | 後部座席とトランクが別々になっており、快適な乗り心地を提供します 【おすすめの人】女性や初心者の方 |
使うシーンや乗車人数などを考慮した上で、用途に合ったボディタイプを選びましょう。
▼使用シーンから中古車を選ぶ
使用するシーン | おすすめの車両(ボディ)タイプ |
---|---|
日常の買い物 | 軽自動車・コンパクトカー・EV車 |
高速道路や長距離 | 軽自動車・コンパクトカー以外 |
大きな荷物を載せる | ワゴンタイプ |
アウトドアの趣味 | SUV・ミニバン |
山道や登山 | ターボ車・4WD・MT車 |

車選びではどんなシーンに使うのかを考えることで買ってから後悔するリスクを減らせることができますよ。
修理歴ありの中古車
中古車市場で見かける修理歴ありの中古車は、安さに魅力を感じてしまうかもしれません。
しかし、一見問題がないように思えるかもしれませんが、修理の程度によっては安全性に問題が生じる可能性があります。
直進性やブレーキ性能に影響が出ることもありますし、軽度の事故歴であっても隠されていることがあるかもしれません。
修理歴ありの中古車は安く手に入りますが、事故リスクやデメリットを考慮すると、選ぶのは避けた方が賢明です。
安さに惑わされず、安全性を優先して車を選びましょう。
燃費が悪い中古車
燃費が悪い車も中古車選びの際は避けておくことをおすすめします。
燃費とはガソリン1リットルあたりでどれだけ走れるかを示す指標です。
燃費が悪いとガソリン代が高くなり、経済的ではありません。
特に車両重量が重い車種は排気量も多く、ガソリン消費が激しく燃費が悪くなります。
車を選ぶ際は、必ず燃費と排気量を確認しましょう。
国土交通省は「燃費基準推定値」として2030年度の目標を「25.4(km/L)」と定めています。
この基準を上回る車は燃費が比較的良いと言えます。
また、ガソリン代を節約したい方にはハイブリッド車がおすすめです。
ハイブリッド車はエンジンとモーターの2つ以上の動力源を持ち、エンジンを切り替えることでガソリンの無駄な消費を抑えます。
走行距離の多い中古車
走行距離の多い中古車も避けておきたい車の1つです。
走行距離が10万km前後になると、重要な部品の交換時期が迫っており、整備にかかる費用が大きくなる可能性があります。
特に走行距離が多い場合は、整備の状態を細心の注意で確認することが重要です。
ネットでの個人売買
近年、中古車のネット販売や個人売買が増えています。
個人売買には価格が安くなる利点がありますが、同時に「支払いをしても車が届かない」「予期せぬ故障や傷があった」といったリスクも存在します。
安価な取引であっても、トラブルが発生する可能性が高いのが実情です。
水没・冠水車
中古車の後悔事例の中でよく聞かれるのが、「水没車を購入してしまった」というケースです。
問題は、販売時に水没車であることを明示する義務がないことです。
お得な価格で手に入るからといって、実際に水没車を買ってしまうケースが多く存在し、注意が必要です。
水没車は内部でサビや腐食が進みやすく、購入時にエンジンが動いたとしても、時間が経つにつれて故障が発生する可能性があります。
不安な場合は、販売店に確認して「水没車かどうか」を確認しましょう。
安心して中古車を選ぶためにも、注意深く検討することが大切です。
古い低年式車
年式とは、車が初めて登録された年を指し、車の経年劣化の目安となります。
一般的に、年式が古くなるほど中古車の価格は下がる傾向にあります。
中古車市場で「高年式」「低年式」という用語が使われますが、一般的には登録から3年以内を高年式、7~10年以上経過したものを低年式と呼びます。
ただし、古い低年式車はメンテナンス費用が増える傾向があるため、なるべく低年式の車は避けることをおすすめします。
カスタムされた中古車
中古車販売業者には、カスタムされた車両も取り扱われています。
カスタムの種類は多岐にわたり、見た目をドレスアップするためのエアロパーツなどから、エンジンやマフラーの改造までさまざまです。
ただし、保安基準に合致しないカスタムは車検に通らないなどの問題が生じることがありますので、そのような中古車は避けることをおすすめします。
参考買って後悔した車ランキング10選!買ってはいけない車の特徴や後悔しないための選び方
参考ハイブリッド車は買ってはいけない?買って後悔しないための7つの特徴を解説!
買ってはいけない中古車のランキング
ここでは、買ってはいけない中古車のランキングを紹介します。
【トヨタ】アクア
トヨタの「アクア」は、コンパクトなサイズで街中での運転がしやすく、小回りも利きます。
ただし、購入者からは共通して「室内の狭さ」に対する不満があります。
特に後部座席のスペースが狭く、荷物を積むスペースも制約されているという声が挙がっています。
一方で、燃費の良さは高く評価されており、燃費重視であまり荷物を積まない人には適しています。
【ホンダ】N-BOX

ホンダの「N-BOX」は、安全運転支援システム「Honda SENSING」を装備した軽自動車です。
レーザーやカメラを活用して運転をサポートし、軽自動車でも安心して運転できます。
ただし、購入者からは「高性能スピーカーが劣る」「走行中の騒音が大きい」といった点が評判になっています。
音楽を楽しみながらドライブする人には向かないかもしれません。
【ホンダ】オデッセイ

ホンダの「オデッセイ」は、低床設計により室内スペースを広く確保しました。
地面からの高さが低いため、子供や高齢者でも乗り降りしやすい構造です。
しかし、購入者からは「燃費が低い」「室内が狭い」という声もあります。アウトドアや家族での長距離移動を考えるなら、他のミニバンを検討することをおすすめします。
【ホンダ】フィット
ホンダの「フィット」は、ハイブリッド車とガソリン車の2つのバリエーションを揃えています。
ハイブリッド車は本体価格が高めですが、燃費の良さが特徴となっています。
使い方に応じて選択できるのは魅力的な点です。
一方で、購入者からは「運転がしにくい」「乗り心地が悪い」という声が聞かれます。
コンパクトなサイズによる「車内の狭さ」が、乗り心地の面で影響を及ぼしているようです。
参考買ってはいけないタイヤメーカーとは?買ってから後悔しない注意点や特徴を徹底解説!!
買ってよかった中古車ランキング|軽自動車
ここでは、買って良かった中古車(軽自動車)の特徴を紹介します。
【ダイハツ】ミライース
ダイハツ・ミライースは、コスパ最強の中古軽自動車として挙げられます。
低燃費性能によりランニングコストを抑え、耐久性においても軽自動車トップクラスの信頼性を誇ります。
手頃な価格帯でありながら、コンパクトなボディサイズと軽量な車重により取り回しや駐車が容易です。
中古市場では価格が手頃であり、信頼性の高さと組み合わせると、ミライースはコスパ最強と言えるでしょう。
【スズキ】ワゴンR
中古軽自動車の中で最強のコスパを持つモデルとして、スズキ「ワゴンR」の現行型6代目が挙げられます。
中古車の平均価格は98.5万円(出典:カーセンサー)と非常にコスパの高い車であり、ホンダN-BOXやダイハツタントほどの人気はないものの、割安感があります。
最近の軽自動車は、N-BOXのようなスーパーハイトワゴンが人気ですが、ワゴンRも広々とした室内空間で大人4人が快適に過ごせます。
さらに、マイルドハイブリッドシステムによる23.4〜33.4km/Lという優れた燃費性能も高く評価されており、中古車市場においてもコスパ最強の一台と言えます。
買ってよかった中古車ランキング|コンパクトカー
ここでは、買って良かった中古車(コンパクトカー)の特徴を紹介します。
【トヨタ】アクア
中古のコンパクトカーで最強のコスパを誇るのは、初代モデルのアクアです。
2021年にフルモデルチェンジし2代目モデルに進化したことで、初代モデルの価格が下がり、注目されています。
アクアの最大の魅力はその燃費の良さで、特に2018年4月以降のモデルに搭載された「Toyota Safety Sense」がオススメです。
ヤリスやノートほどの人気はありませんが、非常に優れた車でありながら手頃な価格で購入できるため、コストパフォーマンスに優れています。
【トヨタ】ヴィッツ
コンパクトカーで最もコスパの良い選択として挙げられるのは、トヨタのヴィッツです。
ヤリスの前身モデルであり、中古車として手頃な価格で入手できます。
燃費が優れており、ランニングコストが低いため、経済的な選択肢と言えます。また、居住空間が広く利便性も高いため、さまざまなシーンで活用できます。
コンパクトカーの中でも最もお得な選択肢ですが、注意点としては既に生産が終了しているため、古いモデルが多いという点です。
買ってよかった中古車ランキング|セダン
ここでは、買って良かった中古車(セダン)の特徴を紹介します。
【トヨタ】カムリ
中古セダンの中でコスパ最強として挙げられるのは、トヨタのカムリです。
国内ではあまり人気がありませんが、高い信頼性や耐久性、燃費の良さに加え、スタイリッシュなデザインや充実した装備が特徴です。
走行性能も優れており、快適な乗り心地を提供してくれるため、様々なシーンで使い勝手が良いです。
中古車市場では手頃な価格で入手でき、維持費も抑えられるため、総合的なコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
買ってよかった中古車ランキング|SUV
ここでは、買って良かった中古車(SUV)の特徴を紹介します。
【ホンダ】CR-V
中古SUVの中でコスパ最強としておすすめなのは、ホンダのCR-Vです。
国産SUVは人気が高く、値がなかなか下がりませんが、CR-Vは優れた車でありながら人気が低く、手頃な価格で手に入れることができます。
広い室内空間と優れた燃費を誇り、ホンダらしい安全装備もしっかりと備えています。さらに高い運転性能と快適な乗り心地を兼ね備えており、完成度の高い一台です。
不当に評価されているSUVですが、その分だけ狙い目となっています。
参考買ってはいけないSUVの特徴とは?メーカー別の比較や後悔しないためのポイントも解説
買ってよかった中古車ランキング|ミニバン
ここでは、買って良かった中古車(ミニバン)の特徴を紹介します。
【トヨタ】シエンタ
ミニバンの中で最もコスパの良い選択肢は、トヨタのシエンタの2代目モデルです。
現行の3代目シエンタは2022年にフルモデルチェンジされましたが、先代のシエンタならば100万円前後で状態の良いものが見つかります。
2代目シエンタはあまり人気が高くないため、おすすめの選択肢となっています。
5ナンバーサイズで取り回しも良く、維持費や燃費などのバランスも優れた車です。
ミニバンのコスパ2位は、ホンダのステップワゴンの先代モデルです。機能性に優れながら人気が低いため、手頃な価格で探すことができます。
買ってはいけない中古車ランキングのまとめ
これまで、「買ってはいけない中古車」のランキングと「コスパ最強」の中古車を紹介してきました。
中古車は前のオーナーの使い方によって状態が異なるため、注意が必要です。
安価な車には必ず理由がありますので、注意深く選びましょう。
中古車を買ってから後悔しないためにも、今回のポイントを踏まえて慎重に選びましょう。