ハイブリッド車とは?
「ハイブリッド」という言葉は「組み合わせる」という意味です。
そのため、ハイブリッドカー(ハイブリッド車)は2つ以上の動力源を組み合わせた車を指します。
一般的には、ガソリンエンジンと電気モーターの2つの動力源を備えた自動車を指すことが一般的です。
ハイブリッドカーの走行方式は複数ありますが、一つの例として、低速時には電気モーターを使用して走行し、燃費の良い速度に達した際にはガソリンエンジンに切り替えて走行します。
これにより、通常のガソリン車のように低速時に燃費が悪化するという特性を補う仕組みがあります。
結果として、燃費が向上し、CO2排出量や排気ガスの削減が可能となります。
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ハイブリッド車を買ってはいけない人の7つの特徴
ここではハイブリッド車を買ってはいけない人の7つの特徴をご紹介していきます。
年間の走行距離が少ない人
ハイブリッド車は、ハイブリッドシステムやバッテリーなどの追加コストにより、ガソリン車よりも数十万円高く販売されています。
燃費は優れていますが、車両価格の回収には10年以上にわたり年間10,000km以上の走行が必要です。走行距離が少ない方にはあまり適していないと言えます。
運転が荒い人
ハイブリッド車は、運転スタイルによって燃費が大きく左右されます。
急加速や急ブレーキなどの荒い運転では、ハイブリッドシステムの性能を十分に活かせず、燃費が悪化する傾向があります。
ハイブリッド車は、加速時には電気供給が追いつかず、エンジンのみを使用して加速しますが、一定速度を保持する際には電気とエンジンを組み合わせることで燃費向上を図ります。
適切な運転スタイルを心掛けることで、ハイブリッド車の燃費性能を最大限に引き出すことができます。
高速道路をよく利用する人
ハイブリッド車は、頻繁に高速道路を利用するドライバーには適していないと言えます。
ハイブリッド車の得意な走行スタイルは、エンジンとバッテリーの2つの動力源を組み合わせて走ることです。
そのため、バッテリーの充電を最大限に活かすためには、エンジンを低回転または中回転で保つ必要があります。
アクセルを踏んで加速する際には、エンジンのみが力を発揮し、燃費が悪化してしまいます。
したがって、高速道路での高速走行では、ハイブリッド車の燃費性能を生かすことが難しいと言えるでしょう。
ロードノイズが気になる人
ハイブリッド車の特徴として、エンジン音が小さいことが挙げられます。
そのため、ロードノイズがより聞こえやすくなることがあります。
実際、どの車種でも運転中にはタイヤから発生する「ゴーゴー」といったロードノイズがあります。
従来のエンジン車では、エンジンの音がロードノイズをかき消していたため、気になりませんでしたが、ハイブリッド車ではロードノイズが聞こえやすくなります。
そのため、以前は気にならなかった音が不快に感じられることがありますので、注意が必要です。
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寒冷地に住んでいる人
寒冷地では暖房の使用が必要となり、それによって燃費が悪化するため、ハイブリッド車はあまり適していないと言えます。
車の暖房はエンジンの熱を利用して温かい風を送る必要があります。
そのため、エンジンを強制的に始動させる必要があります。
電気モードで走行可能な状況でも、暖房のためにエンジンが作動してしまい、燃費が低下するのです。
維持費を抑えたい人
ハイブリッド車は燃費が良いため、燃料費の節約や税金面での優遇措置により維持費を抑えることができます。
確かに、燃料費や減免措置の観点から見れば、ガソリン車よりも維持費は低くなるでしょう。
ただし、注意が必要なのは、購入後にトラブルが発生した場合の修理費用です。
ハイブリッドシステムには多くの電子部品が使用されており、万一のトラブルではユニット全体の交換が必要な場合もあります。その結果、高額な修理費用が発生する可能性も考えられます。
軽快な走りを楽しみたい人
ハイブリッド車は、エンジンとモーターの2つのパワーユニットに加えて駆動用バッテリーなどの重量物を搭載しているため、一般的にガソリン車よりも重くなります。
具体的な車種の比較を見ると以下のようになります。
トヨタ ヤリスの場合、ガソリン車の1.5Gが1,000kgであるのに対し、ハイブリッドGは1,060kgとなります。
同様に、ホンダ ヴェゼルのGは1,250kgに対し、e:HEV Xは1,350kgとなります。
日産 セレナでも、XVが1,680kgに対し、e-POWER XVは1,760kgと、一般的に大人1〜2名分の重量差があります。
ガソリン車とハイブリッド車を比較して乗り比べると、車両重量が軽いガソリン車は軽やかな走りや、コーナリング時のフロントの反応が素早いといった感覚を味わえます。
一方、車両重量が重いハイブリッド車は地面への接地感が大きく、重みを感じながらしっとりとした乗り味を楽しむことができます。
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買ってはいけないハイブリッド車|特徴と理由
買ってはいけないハイブリッド車の特徴と理由をご紹介していきます。
修理費用が高額になる
ハイブリッド車の修理費用は高額になることがあります。
ハイブリッドシステムや電子部品の故障時には、修理や交換に多額の費用がかかることがあります。
特にユニット単位での交換が必要な場合、費用が高くなることが多いです。
これはハイブリッド車の技術の高度さや専門知識の必要性に起因しています。
そのため、ハイブリッド車を購入する際は、修理費用やメンテナンスについても考慮し、保険や保証の内容を確認することが重要です。
税金が高い
ハイブリッド車は一般的に税金が高くなることがあります。
環境への配慮や省エネ性能の高さから、政府や自治体で税金減免の措置が行われることがありますが、一方でハイブリッド車の販売価格が高いため、購入時の自動車取得税や自動車重量税が高額になることがあります。
また、保有期間や排出ガスの基準によっては、自動車税も増加する場合があります。
ハイブリッド車を検討する際には、税金負担を含めた総合的なコストを考慮する必要があります。
走行性能に不満を感じる
一部のユーザーは、ハイブリッド車の走行性能に不満を感じることがあります。
ハイブリッドシステムの特性により、加速時にエンジンとモーターのパワーが連携しきれず、スポーティな加速感が得られない場合があります。
また、重量の増加やバッテリーの配置により、コーナリング時の操舵感や車両の安定性にも影響が出ることがあります。
走行性能に重点を置く場合には、ハイブリッド車の選択前に試乗し、自身の好みや要求に合致するか注意深く検討することが重要です。
ハイブリッド車のメリット
ハイブリッド車のメリットは多岐にわたります。まず、燃費が良く、エネルギー効率が高いため、燃料費の節約につながります。
また、CO2排出量や排気ガスの削減に寄与し、環境に優しい選択肢となります。
さらに、ハイブリッドシステムの組み合わせにより、低速時や停車時には電気モーターの静音性を活かし、快適な走行を実現します。
さまざまな減免措置により、税金面での優遇も受けられます。
環境への配慮と経済的な利点がハイブリッド車の主なメリットと言えます。
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買ってはいけないハイブリッド車|まとめ
ハイブリッド車を購入する際には注意が必要です。修理費用が高額になる可能性や税金の負担が増えることがあるため、十分な検討が必要です。
また、走行性能に不満を感じることもあるかもしれません。しかし、ハイブリッド車のメリットとしては、燃費の向上や環境への貢献、静音性や快適な走行などがあります。
それぞれの個人の好みや使用状況に合わせて判断することが重要です。
ハイブリッド車の利点とデメリットを比較し、自身のニーズに合致するかよく考えて購入することが大切です。