自賠責保険証とは？必要性や取得方法、注意点を解説

自賠責保険の必要性や注意点について、ご存じですか?車やバイクを運転する人は必ず加入する自賠責保険ですが、内容をじっくりと確認したことがある人は少ないのではないでしょうか。

自賠責保険は強制保険とも呼ばれており、未加入の場合だけでなく、自賠責保険証を運転時に携帯していなかっただけでも処罰の対象です。ドライバーにとっては、自賠責保険証は非常に重要な文書なのです。

今回の記事では、自賠責保険証の必要性や取得方法、注意点などについて詳しく解説していきます。

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自賠責保険証とは？基本情報を解説

自賠責保険証とは、自動車損害賠償責任保険証明書の略称で、車やバイクに自賠責をかけていることを証明する書類です。自賠責は、車やバイクなどに対して加入する保険で、対人の損害が補償の対象です。

車検を受けるにあたっては、自賠責が車検の有効期間を全て保障していなければなりません。なお、自賠責保険の補償範囲は非常に限定的で、ドライバーが個々に加入する任意保険を補完する保険と言えます。

自賠責保険は、交通事故での被害者救済のための、最低限度の制度なのです。

自賠責保険証の必要性とは？車を運転する上での役割とは

自賠責保険証が必要な理由は、車に乗せずに運転すると罰則の対象になるからです。車を運転するうえでは自賠責保険への加入が必須であり、自賠責に加入していない場合はもちろん、自賠責保険証を車に乗せていないだけでも罰金の対象です。

車検のタイミングで自賠責保険を更新する事が多いです。更新直後は、車に乗せることを忘れやすいタイミングですので、注意しておきましょう。

自賠責保険証の取得方法と手続きの流れ

自賠責保険証を取得するには、自賠責保険への加入が前提となります。普通車や軽自動車などは、ディーラ―や車検業者が、車検のタイミングで加入の手続きを行ってくれます。

車検が不要な原付（原動機付き自転車）や軽二輪自動車は、自分で自賠責保険に加入する手続きを行い、自賠責保険証を取得する必要があります。手続きの流れは、次のとおりです。

各コンビニエンスストアで自賠責保険への加入手続きを行うことができますが、今回はセブンイレブンでの手続きを例としてご紹介します。

1. インターネットで事前に自賠責保険の予約を行う。払込番号（バーコード）を確認する。
2. 予約せずにコンビニ内のマルチコピー機から申込むこともできます。
3. レジでバーコードを提示して、加入の手続きを行う。レジで保険料を支払う。
4. コンビニ窓口でステッカー（保険標章）、払込票、説明書類を受け取る
5. マルチコピー機で自賠責保険証を印刷する。
   忘れずにバイクに乗せてください。バイクの場合は、ステッカーをナンバープレートの指定場所に貼りつけなければいけません。

上記はセブンイレブンでの加入手続きですが、ローソンやファミリーマートでも自賠責保険へ加入できます。手続きの方法は、コンビニによって異なるので注意してください。

その他、自賠責保険を取り扱っている保険会社の代理店、郵便局やインターネットでも申込むことができます。

自賠責保険証の交付に必要な書類や費用

自賠責保険証の交付に必要となる書類は、次の3つです。

自賠責保険料は、加入月数や地域、加入する車両の種類によって異なります。

自賠責保険証を忘れた場合の対処法とは？

自賠責保険証を自宅に忘れた場合、その車やバイクの運転は控えましょう。自賠責保険証を携帯していないにも関わらず運転すると、罰金を科せられる可能性があるからです。

面倒でも、公共交通機関を利用して、自賠責保険証を取りに戻ったほうがいいでしょう。

なお、コピーの自賠責保険証を所持しておくことで、自賠責保険証として代用するというケースもあります。しかし、法律上はコピーの取り扱いを明確にしていません。

あくまで「原本を携帯しておく必要がある」と考えておきましょう。万が一、自賠責の加入や更新を忘れていた場合は、手続きが完了するまで、その車やバイクを運転しないでください。

自賠責保険証の有効期限と更新方法

自賠責保険証の有効期限は、多くの場合2～3年です。自賠責保険は、車検のタイミングで更新手続きを行う場合が多いです。そのため、ほとんどの場合、車検業者が車の整備と併せて、自賠責保険証の更新を行ってくれています。

自賠責保険の有効期限は、保険証で確認できます。ただし、満期日の昼の12時で期限切れとなってしまうので注意してください。

自賠責保険証の更新を自分で行う場合、契約している保険会社の代理店で更新手続きを行いましょう。更新手続きの際には、車検証や現在の自賠責保険証、自賠責保険料を持参してください。

また、各コンビニエンスストアでも、更新手続きを行うことができます。

自賠責保険証の記載内容や確認方法

自賠責保険証には次のような内容が記載されています。

これらは、自賠責保険に加入する時に必要な情報です。確認する方法は、基本的には車検証を見ることになります。自分で自賠責保険への加入手続きをするときは、車検証と、現在有効な自賠責保険証を手元に準備しておくといいでしょう。

自賠責保険証の紛失や盗難が発生した場合の対応方法

自賠責保険証の紛失や盗難が発生した場合、再発行してもらうことで対応します。保険会社の営業窓口で、再発行を依頼しましょう。保険会社の営業窓口で再発行を依頼すると、即日で自賠責保険証を受け取ることができます。

郵送や電話で再発行できる保険会社もありますが、手元に保険証が届くまでに1～2週間程度かかると考えておきましょう。

なお、保険会社の代理店では、再発行できない場合が多いです。まずは、電話で再発行してもらえるかどうか問い合わせておくと安心です。再発行の手数料はかかりません。

もし自賠責保険証を盗まれた場合は、上記の再発行の手続きに加えて、警察署へ被害届を提出しておきましょう。

自賠責保険証を効率的に管理するためのアドバイス

自賠責保険証を効率的に管理するには、自賠責保険を車検期間より長めにかけておくことです。自賠責保険の補償期間は、車検の有効期間を全てカバーしておく必要があります。自賠責保険の期間が車検の期間より短い場合、そもそも車検証を受け取ることができないのです。自賠責保険の補償期間は、満了日の昼の12時までですが、車検は満了日の夜の24時まで有効です。そのため、車検の有効期間は、2年または3年ですが、自賠責保険の加入期間は25か月または37か月と、1か月長く加入することになります。また、長めに自賠責保険をかけておくことは、車検が不合格となった場合などに備えられます。