
車のエアコンを使用すると、時折不快な臭いが車内に広がることがあります。
ファブリーズなどの消臭剤や芳香剤を試しても、においが消えずに困っている方も多いのではないでしょうか。
このような嫌なにおいの原因は、実はエアコン内部で発生するカビによるものです。表面的な対処法だけでは問題を解決するのは難しいかもしれません。
そこで今回は、「車のエアコンが臭い原因」と効果的な対策をご紹介していきます。
目次
車のエアコンが臭い原因はカビの発生
エアコンを使用すると、気持ち悪い臭いが漂ってくる状況は非常に不快です。その主な原因は、エアコン内部に存在するエバポレーターと呼ばれる冷たい部分に発生する『カビ』です。
もしエアコンをつけるたびに嫌な臭いがする場合、カビが繁殖している可能性があります。エバポレーターは常に冷たい状態で運転されるため、水滴が付着しやすくなっています。
その結果、外部からの汚れた空気やホコリ、ゴミが集まり、カビが繁殖しやすい環境が形成されているのです。また、カーエアコン内部の空気の流れを整えるために設置されたエアコンフィルターも重要ですが、フィルターにゴミが詰まると効果が低下します。
車のエアコンが臭い|臭い取りにおすすめの消臭スプレーランキング
ここでは臭い取りにおすすめの消臭スプレーをランキング形式でご紹介していきます。
消臭力クルマ用 新車復活消臭剤
特殊な超微細ミストが、シートにしみついたニオイだけでなく車内全体のイヤなニオイも効果的に消臭します。 天然由来の消臭成分を配合しており、車内のニオイを爽やかにリフレッシュします。
コンパクトなサイズで、ドアポケットにスッキリ収納できます。
ドクターデオプレミアムスプレータイプ
驚異的な消臭性能を誇るプレミアムモデルで、従来品と比較して消臭効果はなんと200%向上しました。 安定化二酸化塩素という強力な消臭成分を採用しており、病院やレストランなどでも使用されています。
直接ニオイの気になる箇所にスプレーすることで、除菌と消臭を同時に行います。さらに、成分が気化して車内空間に広がり、浮遊している悪臭の分子を酸化分解し、菌やウイルスを効果的に除去します。
クルマ用ファブリーズ
車用のファブリーズは、カーシートやチャイルドシート、フロアマット、トランクなどの布製品に簡単にスプレーするだけで、車特有の悪臭を根本からしっかりと取り除きます。
さらに、スリムなパッケージなので車のサイドポケットやシートポケットなどに便利に収納できます。
車のエアコンが臭い時の対策法4選!
ここでは車のエアコンが臭い時の対策法を4つご紹介していきます。
車のエアコンが臭い時の対策法①|暖房を作動させる
エバポレーターはにおいやカビの温床となりやすい部品です。一部のクリーナーや専用洗剤を使用して自分で洗浄することもできますが、ダッシュボードを外したり車内に触れる必要があるため、プロに依頼することをおすすめします。
業者に依頼する場合、簡易な洗浄では約6,000円程度、エバポレーターを取り外して高圧洗浄などを行う場合は20,000~30,000円程度かかることがあります。一部の業者では、洗浄後に抗菌・防カビコーティングのオプションメニューも提供しています。
また、エバポレーターによるカビがにおいの原因である場合、一時的な対処法として、車内の暖房を使用して内部を乾燥させる方法があります。車の窓を全開にし、最高温度と最大風量で10分程度暖房することで、嫌なにおいを軽減できるでしょう。
車のエアコンが臭い時の対策法②|冷房から送風に切り替える
エンジンを停止する前に、送風モードを選択し最大風量で約15分間稼働させるか、暖房を最高温度と最大風量で約10分間フル稼働させることをおすすめします。
また、目的地に到着する約15分前に送風モードや暖房に切り替える習慣を身につけましょう。これによって、車内の嫌なにおいを軽減することができます。
車のエアコンが臭い時の対策法③|ファブリーズを使う
エアコンの吹き出し口周辺に臭いの原因がある場合、カーエアコン用の消臭スプレーが便利です。市販のスプレーは、吹き出し口に取り付けられたノズルを使って簡単にメンテナンスできるタイプが一般的です。
使い方は以下の通りです。
- エアコンの設定を「内部循環」にする
- エアコンのスイッチをオフにし、窓を開けてエンジンを停止する
- カーエアコン用の消臭スプレーをよく振る
- スプレーのノズルを立て、エアコンの吹き出し口に差し込んでスプレーする
- エアコンをオンにして5〜10分以上換気する
最近では、さまざまな種類の消臭スプレーが販売されており、「タバコ用」「銀イオンタイプ」「香り付きタイプ」「安定化二酸化塩素タイプ」などがあります。目的や好みに合わせて最適なものを選びましょう。
車のエアコンが臭い時の対策法④|オートバックスでエアコン清掃をする
自分でのクリーニングに抵抗がある方や作業のハードルが高い方には、プロに依頼する方法もあります。 プロに依頼する場合の料金相場は、フィルター交換の場合はフィルターの種類や車種によって異なりますが、おおよそ5,000円程度です。
エバポレーターの洗浄の場合は、セルフクリーニングと同様の手順で行われることが多く、約5,000円〜6,000円程度(所要時間は約20分)です。
高圧洗浄機などを使用する場合は、約8,000円〜9,000円程度(所要時間は約50分)となります。
また、一部の業者では、車内エアコンを分解してエバポレーターを取り出し、徹底的に洗浄するサービスも提供しています。料金は業者や店舗によって異なるため、お近くのカー用品店や車の整備会社に直接お問い合わせいただくのが良いでしょう。
エアコンのにおいを防ぐおすすめのポイント
ここではエアコンのにおいを防ぐおすすめのポイントをご紹介していきます。
エアコン内の湿気を除去する
エバポレーターがカビを発生させないためには、水分をできるだけ残さないことが重要です。エンジンを停止する前に、送風モードで最大風量で約15分間稼働させるか、暖房を最高温度と最大風量で約10分間フル活用することをおすすめします。
また、目的地に到着する約15分前には送風モードや暖房に切り替える習慣を身につけましょう。これにより、エアコン内部の水分を効果的に排出し、カビの発生を予防することができます。
車内でたばこを吸わない
車内での喫煙は避けましょう。たばこの臭いはエアコンにも染みつきやすく、なかなか取り除くことができません。もし車内でたばこを吸う場合は、窓を開けて換気することでたばこ臭がこもらないようにしましょう。
日常的にこの習慣を守ることで、臭いの発生を予防することができます。
定期的に車内を拭き掃除する
車のエアコンは、車内の空気を取り込んでいます。車内にはほこりなどの微小な汚れが存在し、これがエアコンフィルターに蓄積されることでにおいの原因となります。定期的な拭き掃除を習慣化することで、ほこりによるにおいを防ぐことができます。
また、ペットを車に乗せる場合は、エアコンフィルターにペットの毛がたまりやすいため、より入念な清掃が必要です。常に清潔な状態を保つことが、においの発生を予防するポイントです。
フィルターのメンテナンスでカビの発生を防ぐ
冷房シーズンが終わる10〜11月頃には、エアコンフィルターのメンテナンスをおすすめします。フィルターの清掃や交換を行い、さらに専用のスプレーを使用してフィルターに散布することで、カビの発生を予防しやすくなります。
エアコンフィルターの定期的なケアは、車内の空気の質を保ち、快適な環境を実現するために重要です。
定期的に冷房を稼働させて雑菌やカビの繁殖を防ぐ
年間を通じて冷房の使用頻度は異なりますが、12月から5月の期間でも月に1回程度はエアコンを試運転しましょう。定期的な冷房の稼働により、エアコン内部だけでなく車内の湿度を低く保ち、雑菌やカビの繁殖を防ぐことができます。
車の中の空気を循環させることで、快適で清潔な環境を維持しましょう。
車のエアコンが臭い!放置すると起こる健康面への影響
ここではエアコンのにおいを放置すると起こる健康面への影響をご紹介していきます。
カーエアコンを使用する際に生臭いにおいがするのは、冷風とともにカビの胞子が送られてくるためです。
これに気付かずに長時間吸い込み続けると、換気装置肺炎、夏型過敏性肺炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎など、様々なアレルギー疾患の原因になる可能性があります。
カビの胞子は健康被害を引き起こすことがあるため、適切な対策が必要です。エアコンのフィルターを定期的に清掃したり、車内の湿度を管理したりすることで、カビの発生を抑えることができます。
自身や乗車する方々の健康を守るためにも、カーエアコンの清潔さには十分に注意しましょう。
車のエアコンが臭い時の日常のお手入れ
車のエアコンのにおい対策には、日常的な車内清掃やエアコンの換気などの習慣が重要です。ただし、それだけでは限界があります。定期的なメンテナンスも必要です。
カビなどによるにおいは健康にも悪影響を及ぼすため、ごまかすのではなく、根本的な対策が必要です。しかし、車のメンテナンスには手間と費用がかかります。
そこで、車のサブスクリプションやカーリースといった新しい持ち方が注目されています。これらの方法を活用することで、予算内で手軽に車を利用できる上に、メンテナンスの心配も軽減できます。
よくある質問
ここではエアコンのにおいに関するよくある質問をご紹介していきます。
車のエアコンが臭い原因は?
エアコン内部のカビが嫌なにおいの主な原因です。また、エアコンフィルターにたまったほこりもにおいの要因となります。さらに、冷却水の漏れも暖房時に特有の甘いにおいがする可能性があります。
定期的なメンテナンスや清掃を行うことで、これらのにおいを防ぐことができます。
車から急に原因不明の異臭がするのはなぜ?
硫黄のようなツンとくる臭いや酢酸のような刺激臭が感じられる場合、オルタネーターの故障が考えられます。また、車を降りたときに焦げたゴムの臭いがする場合は、タイヤやエンジントラブルの可能性があります。
さらに、車内でエアコンを使用した際に掃除機の排気に似た臭いがする場合もあります。これはエアコンフィルターにたまったほこりが原因で、掃除を行うことで解消できます。
異臭が発生した場合は、早めに原因を確認し、必要な対策を行いましょう。
車のカーエアコンを入れると最初に酸っぱい臭いがする原因は?
車のエアコンの酸っぱい臭いは、エバポレーター内に発生するカビや雑菌が主な原因です。
エバポレーターは車の熱交換機であり、冷房時には冷えて結露が発生します。この結露が長く残ると湿った状態が続き、カビや雑菌の繁殖を引き起こします。
車のエアコンから酸っぱい臭いがする時の対処法は?
車の送風口周辺で酸っぱい臭いが気になる場合は、専用のカーエアコン用消臭スプレーを使用して臭いを取り除くことができます。エアコンを内部循環モードにして、送風口にスプレーを吹きかけ、その後窓を開けて車内を換気します。
消臭スプレーには無香料タイプから、タバコ用や銀イオン配合、香り付きタイプなどさまざまな種類がありますので、お好みやニーズに合わせて選ぶことができます。臭いの解消に効果的な方法ですので、ぜひ試してみてください。
車のエアコンが臭いときのまとめ
エアコンフィルターの清掃・交換やエバポレーターの洗浄は、秋の季節に行うことで冬におけるカビの繁殖を効果的に防ぎ、悪臭の発生を抑えることができます。
また、エアコンの風量が弱くなったと感じた時にも有効なメンテナンス方法です。快適なドライブを楽しむためには、定期的なエアコンのメンテナンスが重要です。
これらの手順を実施することで、気持ち良いカーライフを実現しましょう。